Microsoft Copilot(無料版)を開いたとき、「Smart」や「Think Deeper」といった新しい選択肢に戸惑ったことはありませんか?
「GPT-5って書いてあるけど、何が違うの?」
「結局、どのモードを使えば一番いい回答が返ってくるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、本記事ではCopilot無料版で使える5つのAIモードを徹底解説します。
本記事では、Microsoft公式サポートの情報を基に正しい定義を解説しつつ、実際に毎日Copilotを活用している筆者が「作業効率を最大化する使い分けルーティン」をご紹介します。
これを読めば、AIに振り回されることなく、最短で答えにたどり着けるようになります。
Copilot無料版に登場した「5つのモード」とは?
Copilotのモード選択画面には、現在以下の5つのモードが表示されています。

- Smart (GPT-5): 深く、または迅速に考える(自動調整)
- クイック応答: 日常会話、スピード重視
- Think Deeper: 複雑な推論、論理的思考
- 勉強と学習: ガイド付き学習、テスト作成
- Search: 参照強化、最新情報
【公式情報で比較】各モードの正しい定義と使い分け
「なんとなく」で選んでしまわないように、Microsoft公式サポート(会話モードの解説)に基づいた正確な特徴をご紹介します。
参考情報 Microsoft公式サポート
Smart (GPT-5) 〜迷ったらこれ!万能型の新基準〜
公式定義:
スマートモードはGPT-5を搭載しており、Copilotの最も高度な推論と会話能力を提供します。 これは、高品質の回答、微妙な理解、より自然なコンテキスト対応の相互作用のために設計されています。 このモードは、信頼性の高い分析情報、明確な説明、または創造的な問題解決が必要な場合に特に役立ちます。 この内容を要約してください
筆者の解説
このSmartモードは高度な推論力や自然な会話の流れ、繊細なニュアンスの理解が可能になります。 特に、正確な分析やわかりやすい説明、創造的な問題解決が求められる場面で力を発揮します。なので困ったときはこのモードが適切だと思います。
- わかりにくいことを説明してほしいとき:「確定申告ってどうやるの?」
- 文章をもっと自然にしたいとき:「このメール、もっと丁寧に書き直してくれる?」
- 創造的なアイデアが欲しいとき:「面白いブログのタイトルを考えて!」
- 複雑なアイデアを整理したいとき:「新しいビジネスアイデアを考えてるんだけど、どう思う?」
Think Deeper 〜難問解決のスペシャリスト〜
Think Deeperは、より詳細で思慮深い応答を提供できる Copilot の会話モードです。 これにより、 Copilotとの対話が強化され、複雑なトピック、微妙な視点、詳細な問題解決の詳細な探索が可能になります。
Think Deeperには、OpenAI の最新の推論モデルが搭載されています。
Copilot でのThink Deeperの使用は制限されませんが、容量が制限されている場合は常に、Microsoft 365 Personal、Family、Premium ユーザーが優先アクセス権を持ちます。
筆者の解説
このモードの真価は、ただ長文を生成することではなく、AIが「思考の連鎖」を公開してくれる点にあります。
これは、私たちが難解な問題にじっくり取り組む際の「紙に書き出す思考プロセス」に似ています。
プロンプトを実行すると「考え中」と表示され思考プロセスを表示してくれます。

筆者が見るSmartモードとの決定的な違い
Smartは「自動で思考を調整する」のに対し、Think Deeperは「強制的に深い思考を要求する」モードです。
- 複雑なデータ分析と、それに基づく意思決定。:データの傾向を分析し、その結果から導かれる回答
- 複数の可能性を排除していく論理的なトラブルシューティング:Pythonなどのエラーコードの修正
クイック応答~すぐに答えを返してくれる~
簡単で瞬時の応答を提供します。
筆者の解説
クイック応答モードは、スピードを重視したモードで、質問に対して簡潔で即座に答えてくれるのが特徴です。難しい説明や長い解説は省いて、知りたいことだけをパッと教えてくれるモードです。
- 簡単な質問に最適:「今日の天気は?」→「晴れ、最高気温20℃です」
- 簡潔な情報提供に最適:「要点だけを素早く教えて」
Search 〜最新情報の収集・裏付け〜
Copilot 検索は、Web から最新の情報をすばやく見つけるのに役立ちます。 これは、関連性の高い正確な結果を提供するように設計されており、Copilot を離れることなく、回答を得て事実をチェックし、現在のトピックを探索できます。 このモードは、Copilot に既に組み込まれている情報を超えるタイムリーな情報が必要な場合に特に便利です。
筆者の解説:
Copilotの検索機能は、インターネット上から最新の情報をリアルタイムで取得し、ユーザーにとって関連性の高い結果を提示するためのモードです。Copilotにあらかじめ組み込まれている知識だけではカバーしきれない、ニュースやトレンド、急な仕様変更など、情報の更新が早いテーマを調べる際に特に役立ちます。検索結果には出典も明示されるため、事実確認や深掘りにも便利です。
- 最新ニュースや株価の確認
- 「〇〇の発売日は?」などの事実確認
- 記事執筆のためのファクトチェック
勉強と学習
学習モードは、新しい資料を習得し、トピックに関する理解を深めるのに役立ちます。 これは、複雑な概念を分解し、フォローアップの質問に答え、あなたのペースで明確な説明を提供することで、アクティブラーニングをサポートするように設計されています。 また、Copilot に特定のトピックについてクイズを依頼することもできます。
筆者の解説:
このモードは知らないジャンルの基礎を学びたいときや専門用語をかみ砕いて理解したい時、クイズを作成したいときに使うモードです。
- 専門用語や複雑な概念をかみ砕いて理解したいとき:減価償却ってなに?
- 自分の理解を確認したいとき:危険物取扱者の想定問答を作成して
まとめ:Copilotのモードを使いこなして時間を生み出そう
今回の記事では、Copilot無料版で使える5つのモードについて、公式情報を交えて解説しました。
私自身の使い分けとしては以下の通りです。
- 普段使い・迷った時 →Smart (GPT-5)
- 複雑な分析・ロジック 👉 Think Deeper
- 最新情報・裏取り 👉 Search
AIは、単に長いプロンプトを入力するだけでなく、このようにモードを切り替えることによって、その特性に合わせて回答の質を大きく変えられます。
これからは、あなたの目的が「Search」なのか、「 Think Deeper」なのか、「Smart」なのかに応じて、適切なモードを選択してください。
この記事でご紹介したモードを、あなたにとって最適を見つけて、ぜひCopilotを使いこなしてみてください!
